開業資金はいくら必要なのでしょうか

起業を考えたているあなたの悩みは開業資金のことで悩まれていることと思います。

ある程度貯金はしたが、最初は何かと物入りで・・・
簡単に販路は開拓できないだろうし・・・
金融機関は果たして資金を貸してくれるのか・・・

不安や悩みはつきません。

では起業のときに資金はどれくらい必要なのでしょうか?

今回は開業を考えている個人事業者を中心に、開業資金の計画をある程度想定できるよう、開業費用がどれくらい必要かをお話ししていきます。



1.起業時に何にお金が必要なのでしょうか?

「どうやって顧客・販路の開拓を行うか」
「何にお金を使うか」

事業計画をしっかり考えましょう。



2.起業資金はあらかじめ調達が必要でしょうか?

→起業資金はいつ必要になるのでしょうか?

⑴ 開業前に必要な資金はあらかじめ用意しなければなりません。

例えば・・・

①設備資金
・店舗や事務所を借りる際の保証金や権利金
・備品の購入資金
・商品や製品の開発資金…など

②開業費用
・開業時の広告費、求人費
・開業までの人件費
・開業当初の仕入資金
・会社設立費用・・・など

⑵ 開業後に必要な資金は原則的にはあらかじめ用意する必要はありません。

→何故ならばそれは売上から支払われるものだからです。

例えば・・・

①原則(あらかじめ用意する必要はありません)
・家賃
・商品や材料の仕入
・人件費
・耗品費
・借入金の返済・・・など

②例外(あらかじめ用意する必要があります)
・事業を行う上での運転費用。
・売上が軌道に乗るまでの赤字補填費用。
・資金回収に時間がかかる場合は、その間の予備費。

3.いくら必要なのでしょうか?

見積りを実際にとって調べることで1つ1つにいくらかかるか検討をつけます。

事業内容にもよりますが、少なめなら

必要額=開業までに必要な資金+事業を行う上での運転費用+赤字補填費用+予備費
600万円=300万円+100万円+100万円+100万円

といったところでしょうか。

日本政策金融公庫の「2014年度新規開業実態調査」によれば開業資金の平均値は、1,287万円となっています。


4.開業資金を節約する取り組みを行いましょう。

・本当に開業に必要なもののみに支出する。
→扱う商品やサービスを絞り込む

・できるだけ無駄なコストを抑える。
→相見積もりをとる、中古品を探す、レンタルやリースを利用する

・開業資金が少なくて済むような商売の仕組みを工夫する。
→外注やアウトソーシングの活用、インキュベーション施設に入居



いかがでしょう。起業時に必要な資金について少しイメージが湧いてきたでしょうか。

当然ですが結構たくさんの資金がかかります。投下した資金が、あなたの技術やアイディアが詰まった商品やサービスを通して、大きくなって回収できる仕組みを作っていってください。

2016年11月12日